今日は東京国立近代美術館で開催中の「菱田春草展」を観てきました。
日本画って割と人気ないので、すいてるだろうと言う予想で、のんびり出かけたんですが、すっごい混んでてびっくりでした。…ええええー。この美術館がこんなに混んでるの、初めてみたかも。んー、もしかしたら、あのポスターで使われてるメインの猫の絵が、今月の15日から公開なので、そこから一番近い土日 だったせい…?
展示は、前半は「んー?」って感じでしたが、後半は技術的にすごいものが多くて良かったです。
菱田春草は横山大観と同期の日本画家で、よく一緒に絵を描いてたみたいですね。でも春草はずいぶん若くになくなってしまって(36歳没)、勿体ないなぁってすごく残念に感じました。長生きしてれば、もっともっと良いもの描けたはずなのに。
特に動物の入っている絵は、毛のふわふわ感とか、瞳にこもった力とかがよく表現できていたと思います。ポスターの猫の絵は、すごい人ごみでしたが何とか正面から見てきました。…黒猫、完全に怒ってる顔!!耳も後ろに寝てるし、ご機嫌ななめって感じですね。
菱田春草展は1時間と少しくらいで廻ってしまったので、常設もついでに見 ていくことにしました。
ここは結構常設展示が広くて、ジャンルもいろいろあって面白いです。日本人の洋画もたくさんあるし…。でも、日本人の西洋画って基本既存のもののマネなので、いまいち良い!!って思えるものが少なかったんですが、以前見て気に入っていた漁師を描いた大作が相変わらず飾ってあって、真ん中の男性の腹筋を凝視してきました。力強い筆の跡が印象的。
あと、藤田嗣治の絵が結構たくさん飾ってあって、気に入りました。去年の藤田嗣治展、やっぱり行けば良かったなー!先人が残した全力投球の絵を見て、私もこれくらい真剣に、絵に取り組めたらいいのになぁって思いました。
