今日は竹橋にある東京近代美術館で開催中の「片岡球子展」をみてきました。片岡球子は昭和~2008年没の画家で、一応画材は日本画ですが、太い線画、まるで西洋画のような不透明さ、カラフルな色づかいが特徴です。
日本画の枠を大きくはみ出して、いろいろな作風に挑戦したその変遷が、よくわかるように工夫された展示でした。でもまあメインは代表作の富士山をはじめとする、完成された時期のものが中心でしたかねー。でもある時期から一気に地味な日本画風→西洋画風になっていったところは、とても見応えがありました。
野獣派の色づかいだなぁと思っていたんですが、どうも留学?勉強のためにパリなどを廻り、その後からどんどん自分の表現を変えて行ったようです。おそらく西洋の自由な芸術に触れて、「これでいい」って思ったのか…日本画壇がどんなに閉塞的な場所であるか、感じたんだと思います。
大胆な作風は見習うべきだな!と思いましたが、あんまり自分の作品に参考になるところはなかったです。
好みの分かれる作風なんじゃないかなー…。現代絵画!!ってかんじなんですよね。画面は目を引く目立つものですが、あまり細やかには描かれておらず、人物の表情とかも全部同じように見えました。かなりざっくり系。