今日は有楽町の出光美術館で開催されていたジョルジュ・ルオー展に行って来ました。
初めて行く美術館でしたが、帝国劇場の脇と言う分かりやすい場所にあったので、迷うこともなく。と言うかかなり駅近でびっくりでした。こんな美術館あったのかー…って感じで。企業の美術館、と言うか出光コレクションを展示するための美術館らしいので、財閥の美術館ってイメージですかね?
ルオーは野獣派の画家。私はあんまり好きな系統じゃなかったんですが、ちょっと気になったんです、前どっかの美術館で作品見たので。マチエールが特徴的で、なるほど「溶岩のようなマチエールと言われた」とあちこちに書いてありました。
色は真っ黒い主線+原色って感じで、うん、何も知らない人が見たら「子供のラクガキみたい」とか言われそうな画風です。いえいえこれでもちゃんと流れがあって、ちゃんとした信条に則った画家としての作品なのですが。
どうも敬虔なカトリック信者だったらしく、聖書を基にしたものとかキリストの顔をモチーフにしたものが多かったと思います。あと政治や富裕層への批判や皮肉、風俗、特にサーカスなどのモチーフも好んで描いたようですね。
何か結構心のうちにいろいろ秘めた人だったのかも知れません。まあこのマチエールと黒い色に出てるかなぁ、それは…。なかなか頑固な人なイメージ。
自分の絵の参考にはあんまりならなかったですが、なかなか面白い展示でした。それに美術館も結構綺麗でよくって。思ったより広かったし、人も程ほどに居たと思います。雰囲気的には、新宿の損保ジャパン東郷青児美術館と似てるかな。