4月14日(火)モーリス・ドニが好き

 昨日図録とか画集とか見て思ったんですが、やっぱりモーリス・ドニ好きですねー。
 モーリス・ドニの絵
 
 ドニはナビ派の画家で、印象派よりは後。宗教画っぽいモチーフもあるし、俗っぽい絵もありますが、総じて言えるのは「装飾的」であるっていうことでしょうか。浮世絵の影響が強い。線画が強く、印刷物とかに適してる絵柄です。実際リトグラフとかもやってたようですね。色使いも独特で、青と黄色、オレンジ、紫あたりを好きで使ってるんじゃないかなぁと思います。
 でも一番好きなところは、絵に込められた物語を感じるってことです。登場人物やその状況が、観る人に何かを訴えかけています。色の組み合わせも好き。
 ドニの展示ないかなぁ、とこの前か らずっと思っているんですが、どうもなかなかないですね。ネットで買った過去の展示の図録なんか、1980年とかですよ開催。生まれる前かよ!!
 まあドニの絵は大きな美術館行けばだいたい有りますが、作品が一堂に会しているのは見たことがないです。うーん。あんまり人気ないのかなぁ…。確かにざっくり感があって雑な絵もありますけど、いい作品はすっごくいいのに。
 一昨日行った三菱一号館美術館にも、ドニの絵がありました。特に最近買ったらしい大きな所蔵作品が、自慢げに飾られていました。きれいだけどかなり大きい絵なので、近くで観ると粗が目立ちます。私が描く大きい絵よりも断然粗いです。…まあ、原画なのでこんなもんなんでしょう。薄い色使いで、神秘的な感じがする綺麗な作品です。森の水場のビーナスたちみたいな、象徴派系のモチーフ。
 この美術館(のオーナー)はルノアールとルドンとドニが好きみたいで、私と好みがぴったりです。ただ美術館そのものが狭いので、いつも展示数が少ないのが難点。でも古い建物だからしょうがないなぁー。
 次回猫の絵で有名な日本画の展示をやるみたいなので、嬉々として観に来ようと思ってます。

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