今からくりサーカスって漫画を読んでいます。
今10巻なんですが、なーんか今までの細かいところがいろいろ気になってしまって、実はあんまり楽しめていません。とくに主人公のこと。
元いじめっ子の友達に何百万も恵んじゃうところとか…「マサルなりの復讐だな…」とか思ってしまった辺り、自分がすっかり汚れた大人になった気がしてきます。
…いやでもそうでしょう、こっそり根回しして融資とするとかじゃなくて、現金カバンに詰めて誰からのプレゼントか分かる手紙を付けた上で地面に直置きだもんな。しかも自分でダメなやり方だって言ってたので「分かってやってるのか…そこは止めてよしろがね…」ってなって人間のイヤな面を見た感じがしました。
まぁ漫画なんでもうちょっと軽い気持ちで見てもいいのかもしれないんですけどね、全体的にストーリーの練り込みとか人の感情とかがハッキリしてる重い雰囲気の漫画だから余計に気になるのかも。
でもここまで読んで思ったのは、多分この作者さんの作品はあんまり合わないかなってことでした。「月光条例」はすぐ挫折したし、うしおととらは好きだけど「う～ん…」って消化不良なところもあるし、一番のヒット作らしい「からくりサーカス」も10巻まで読んでこんな気持ちだと、最後まで読んでもずっと合わないままかも知れません。（でも全巻セット買ったから一通りは読む予定）
あと「醍醐味」と言われている巻末のオマケもちょっとキッツイですね。力入ってるから余計に。何でだろ…、ものすごい自己顕示欲が伝わってくるからだろうか？
まあ私は作品が好きでも作者には興味ないタイプの人間だからかも知れませんが。ファンの人ならこういうの嬉しいのかなぁ…。弟子のライク先生のが好みあ合うかも。